いろいろなことが起こりすぎて・・・

選挙前の事件、元首相の遭難について思うことが多すぎてなかなか書き出すことができなかった。最近山上青年の文章に触れ、若い精神がいかにしてずたずたに切り裂かれてきたかを知り、暗澹たる気持ちが更に深くなった。若者は疲弊しているのである、いろいろな意味で。彼らの精神はどこに行こうとしているのであろう。他者に怯え傷つき、自らは他者に力を加え傷つける。なんのことはない同じコインの裏表を演じているのである。歩く道が細く、周りは暗く、少しふらつけば両サイドは底の見えぬ崖だったとしたら、人はなお歩き続ける事ができるのだろうか。

現在の平均最低賃金は930円、福岡県で870円。月で163,680円(全国)、153,120円(福岡県)。手取りで13万、12万というところだろうか。北九州で12万で暮らせるのだろうか、食費で5万弱、住居費で切り詰めて5万、恐らくギリギリだろう。そのような暮らしでさえどれだけ続けられるかの保証は薄い。笑顔なんてどこにも見いだせ無い。労働という尊厳ある行為をこれだけ切り刻んで生命を維持することにのみ汲々とする生活しか選択できないというのはどういうことだろうか。

退職して失業保険受給中の友人がとりあえずの求職活動をしていた時、再就職先の時給の安さに驚きを通り越して憤慨していた。彼の要求する最低賃金は1,000円である。手取りで15万弱。私もそのあたりがぎりぎりかなと思う。その賃金を出せない事業を果たして社会が必要としているのだろうか、とただ単純に思ってしまう。

取止めもない話になってしまったが、言わんとすることはただ一つ。賃金を上げる政策を直ちに進めてほしい、という切なる願いなのである。

令和4年7月25日

ケアマネ矢田光雄のひとり言

福岡県北九州市小倉北区真鶴にて「小倉ケアプランセンター」というケアマネ・ヘルパー事業所を経営しております。 こちらでは日々のひとり言をつぶやいております。

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