訪問介護にも外国人人材が

ようやくというか、やはりというか、外国人のホームヘルパーが遠からず誕生するだろうという見込みがついた。遅すぎるくらいだが、まあ良しとしよう。問題なのは「そんな制度ができても実際は来ないし、そもそも需要が無い」と冷たく言い放つ輩が結構いるということである。そうかしら、むしろ、外国人のほうがその語学力から見て相当の理解力があると推量できるし、介護職としての高い資質を日本人と同等、それ以上を期待するのは無理筋とは言えないだろう。

介護保険制度が始まって以降度々のマイナス改定により、日本社会全体の介護業界へ評価は下がる一方である。人材の流入どころか、流出、自然減により今や有効求人倍率15倍という信じられない数字を叩き出している。

しかし、手を上げれば必ず働くことができるし、収入も安定している、そんな職域に外国の人材がそっぽ向くはずがないと私は確信している。加えてこの業界はライセンスの階段があり、主任ケアマネともなれば立派に家族も養うことができるのである。いい事尽くしに加えて、もし介護に興味を持たれている外国人の方がこのコラムを読んでらっしゃったら、そっとお伝えしたい。

今現在既に外国人介護職員は施設においてかなりの人材が就業している。いずれ年数を経て介護支援専門員という道も開けてくるだろう。しかしである、資格は取れても施設介護のみでの経験ではケアマネの実務は恐らく持たないだろう。せめて、ヘルパーとして在宅を見てないと、とてもではないが、ケアマネとしての機能を果たすことは難しい。例えば、全員がそうではないが、ひところ多かった病院看護師がケアマネをしたとき、病院と在宅の文化の違いに面食らい、業務の煩雑さにくわえ、もちろん報酬の低さも手伝って軒並み撤退したという事実がある。在宅と施設は同じ介護でも世界が違うのである。外国人介護者は在宅介護を必須にしても良いくらいである。

ケアマネが出来上がるコースとして(コスパも含めて)最適なのは初任者研修、実務者研修、介護福祉士を経てケアマネが一番よろしかろうと思われる。その間在宅介護業務を経験していれば、当然そのままケアマネの仕事も十分こなせると考えるが、どうだろうか。日本の介護を一通り勉強して後、お国に帰り介護事業を展開するというのも夢のある話である。誰か宣伝してくれないかしら。

令和6年9月27日

ケアマネ矢田光雄のひとり言

福岡県北九州市小倉北区真鶴にて「小倉ケアプランセンター」というケアマネ・ヘルパー事業所を経営しております。 こちらでは日々のひとり言をつぶやいております。

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