これは夢かしら
始まってしまった。世界には大量の核が潜んでいるのに。
地球上の(人を含む)全生物の殺戮は行為としてはいくつもの手順はあるものの今や単なる機械操作になってしまっている。つまりどなたかが「エイッ」とやれば可能性があるということである。
ある漫画だけど幽霊を怖がる泥棒に軍の将校がこう言い放った。「人類最大の恐怖は頭上に核ミサイルが落下する瞬間だと思うが、違うか?」と。コメディストーリーの中ではあったが少なくとも昭和31年生まれの私にはその言葉は恐怖の芯に突き刺さった。
「ロシアを必要としない世界になんの価値があろうか」
これは本当に人間の言葉なのだろうか。傲慢で、でも悲しい、痛々しい、刺々しい、なんともやりきれない気持ちにさせる言葉である。
自分の存在と世界が等価である、と現実に実行力を含ませて見做せるものはそうはいない。神以外は。
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