小さい白いにわとり
小さい白いにわとり
前回の続きである。
自由とセットで有るべきは倫理である。
これ無くして人間社会は成立しない。
だが、この倫理を人の力のみで生み出すことは至難の業である。
倫理を巡っては小学校以来の友人とここ数年やり取りをしている。私はその中で考えの起点として2つの物語を提示してきた。
ふたつとも童話である。一つ目は小1の教科書にあったと記憶している。因みに、なんとウクライナ民話とか。著作権法には抵触しないと思われるのでネットから引っ張ったのを貼り付ける。
「小さい白いにわとり」
小さい白いにわとりが、こむぎのたねをもってきて、みんなにむかって言いました。
だれがたねをまきますか。
ぶたはいやだと言いました。
いぬもいやだと言いました。
ねこもいやだと言いました。
小さい白いにわとりは、ひとりでたねをまきました。
小さい白いにわとりが、みんなにむかって言いました。
だれがむぎをかりますか。
ぶたはいやだと言いました。
いぬもいやだと言いました。
ねこもいやだと言いました。
小さい白いにわとりは、ひとりでむぎをかりました。
小さい白いにわとりが、みんなにむかって言いました。
だれがこなにひきますか。
ぶたはいやだと言いました、
いぬもいやだと言いました。
ねこもいやだと言いました。
小さい白いにわとりは、ひとりでこなにひきました。
小さい白いにわとりが、みんなにむかって言いました。
だれがこなをこねますか。
ぶたはいやだと言いました。
いぬもいやだと言いました。
ねこもいやだと言いました。
小さい白いにわとりは、ひとりでこなをこねました。
小さい白いにわとりが、みんなにむかって言いました。
だれがパンにやきますか。
ぶたはいやだと言いました。
いぬもいやだと言いました。
ねこもいやだと言いました。
小さい白いにわとりは、ひとりでパンをやきました。
小さい白いにわとりが、みんなにむかって言いました。
だれがパンをたべますか。
ぶたはたべると言いました。
いぬもたべると言いました。
ねこもたべると言いました。
教科書ではこれで終わっている。しかしながら、なかなか味わい深いお話である。
来週もう一つの物語を紹介して、倫理について語りたいと思っている。
令和4年3月24日
0コメント