諦めという名の鎖?
中島みゆきの歌に「ファイト!」というのがある。女性の生きづらさを血を吐くような言葉で切なく世に問うている。
女性が弱いとは思わないが、確かに生き辛いなと自分が女性として生きた場合を想像すると思わざるをえない場面が社会には掃いて捨てるほどある。
すでに世は男女共同にて社会も家庭も経営されている。であれば待遇も同じでなければと思うのは小学生でもそうであろう。にも拘らず相変わらず日本社会は女性の自立を構造的に阻害している。これは間違いないと思う。
でも、一般的にはそうであってもこと介護の世界にあっては圧倒的に女性優位で進んでいる。大規模の企業では管理部門に男性を配置しているところもないことはないが、大抵は管理も含めて女性の配置率は高い。給与も殆ど差はない。
制度上資格の取得を条件としたステップアップ機能も有している業界である。何も知らない、何もできない状態でも、一定程度の家事能力があればヘルパーから介護福祉士、ケアマネ、主任ケアマネへとそれぞれのポテンシャルを発揮できる職務へ移動することも可能である。誤解を招くことを恐れずに言えば中卒でも10年ほどでそれほどの費用もかけなくてケアマネにはなれる‥もちろんそれなりの努力は必要ではあるが。
高齢者サービスの需要は向こう半世紀は低下しないであろう。安定を見込める職域である。経済的自立を志向する女性が選ぶ職業としてカウントしても良さそうに思うのだが、実態は見向きもされないという状況である。なぜ若い女性はこの業界を選択しないのだろう。不思議で仕方ない。
というわけで次回はヘルパーという職業を具体的に紹介したい。広報活動である。
令和4年6月9日
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