要はPRが足らないのだ
いきなりお金の話である。
全労働者の平均年収は350万と聞く。それを年間労働時間2000時間で除すると1750円となる。福岡県の最低賃金は870円である。相当な開きがある。でも・・・ここからがPRだが・・・弊社登録ヘルパーの拘束時間での時給単価は平均で1400円前後である。ちなみに女性の平均年収は中央値で280万、時給は1400円である。登録ヘルパーは完全職務給であるから年齢は関係ない、中卒でも大卒でも、10代でも70代でも同じである。義務教育を終えて本格的な競争社会に入る必要もない、営業職で成果を負うこともない、ひたすら書類作成に追われる仕事でもない。平均程度の家事能力と人間観察能力があれば入り口段階では十分である。
何度も同じことを言っているが、なぜ経済的自立を目指す女性がこの業種を選ばないのか不思議でならない。時給1000円前後で焼き鳥〇〇、〇〇チェーン店のアルバイトもいいが、キャリアとしてはあまり評価されない。他方ヘルパーの実務実績は資格取得のための前提条件としてカウントされる。そうやって習得できた資格が次の資格を得るためのステップとなる。
いい事尽くしと思うが、ここで(ヘルパーステーションのボスから)横槍が入る。
お金の問題ではない、他者の家でしかも1対1の場面で作業する、というのがこの職業が選ばれない大きな理由です、とのこと。密着した対人関係において常にストレスにさらされるというのが特に若い層に敬遠されるのだそうな。
でも、こうも言えるのではと私は反論する。たとえば組織の中で上司の監視のもと管理された作業を続けることを嫌う人も多いのでは。むしろヘルパーの仕事こそ限定された内容(掃除、調理、買い物等)を決められた時間内で処理するという、極めて心理的な圧迫の少ない職種と言えるのではないだろうか。
というところで、次回は「ヘルパーの業務とは」というテーマでもう少し詳しく紹介してみたい。
令和4年6月15日
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