ヘルパーのお仕事とは
ヘルパーの業務内容のトップは「掃除」である。恐らく全活動時間の70%は越えているだろう。次が調理、買い物、そしてその他と続く。掃除には2種類ある。代行援助と要援助者と共に行う援助である。前者がいわゆる一般的に認知されている内容だが、後者では様々な技術、知識、経験を必要とする。つまり専門家でないと、という場面である。でもなかなかその割合は少ない。費用と時間がかさむからである。結果としてヘルパーの仕事は通常の掃除ができればとりあえずは可能と言う結論になる。
高卒の(中卒でもいいのだが)若いヘルパーが高齢者からどのように評価されるかを想像すると面白い。傾向としてヘルパーは年配より若い方が受けが良い。どうせ何もできないと思われているからである。変に、私できますオーラを出すと評価の目が途端に厳しくなる。特に女性の高齢者はアラ捜しモードになる。とてもやりにくい。どのヘルパーも受け入れなかった強面の高齢者が20代前半のヘルパーなりたてのほやほやにいともたやすく懐いてしまったというのを何度かみた。聞けば可愛いからとのこと。何でも尋ねてくるのがいいのだそうな。成る程と思ってしまった。
年配者は経験を語り、教えたいのである。
基本ヘルパーは掃除ができないと話にならないがそれも正しくできてのことである。畳の目に直角に掃除機をかけられては利用者はいい気持ちはしない。フローリングを左右に雑巾をかけられて喜ぶ人はいない、ましてやびしょびしょだと次から来ないでと言いたくなる。当たり前のことである。それが若い子になると1、2回は目をつぶろうという気になるそうな。
来る度に腕を上げる若いヘルパーはやがて疑似孫のような存在になり、その成長は疑似お祖母様に意外な生きがい感を芽生えさせる、なんてことも聞かない話ではない。
令和4年6月23日
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