米価から見える格差

近所のスーパーでの米の価格は新米、昨年のブランド米、昨年のブレンド米、備蓄米の4種類に階層化している。値段は税込みで2000円台~5000円台。まだ備蓄米は食したことがない(外食では既に経験しているかもしれないが)。備蓄米も少量売り(1kgとか)だと試してみたい気がするし違和感がなければ続けたいと思うかもしれない。でも、と考えてしまった。少しでも安い物を探し出すべく、スーパーを数件回るのは主夫としてはあるべき姿と思っているが、安い備蓄米にたどり着いて嬉々として飛びつくのは、何となく、「負けた」感がする。もし、レジの前で並んでいる(自分以外の)お客がブランド米だらけだとその時自分はどう思うのだろうと、変な想像をしたからである。幼い頃、教室で栄養補助用の肝油が配られていた。もちろん料金は発生する。我が家は購入ができなかったので、私のところだけ机の角には何もなかった。魚屋で鯛の刺身を買うマダムの横でしめ鯖を注文してもさほどのことも感じないし、数万円する靴をゴールドカードで購入する紳士の横で安いローファーを包んでもらっても引け目を感じることはないだろう。でも米は別である。ほとんどの人が備蓄米に走っても、できるなら、ブランド米に留まりたい。贅沢となじられるのは分かっているけど、貧乏人の健気な意地である。

ケアマネ矢田光雄のひとり言

福岡県北九州市小倉北区真鶴にて「小倉ケアプランセンター」というケアマネ・ヘルパー事業所を経営しております。 こちらでは日々のひとり言をつぶやいております。

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